文学少女!?の考察

映画・小説・漫画・お酒、そんな日常に隠れた文学をなんとはなしに書いてみます。

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「生きる」とは何なのか?

「この人は確かに心に傷のある人だ。
生きている人でそんな傷がない人などいるはずもない。
みんな自分の傷を抱えてそれぞれの人生を生きている、はずだ。
傷の深さは人によって違うだろうけれど、大人になってしまえば皆、
そんな傷など負ってはいませんという顔をしなくちゃならない。
そうしないと生きていけないからだ。」

そうしないと生きていけない・・・・・・・・・・

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『誰かを好きになることはあまりに大変だ』

ほんとそうやと思う。

『こんな人に出会わなければよかった。違う。
瞬時に私は思う。
どんなにつらくても、壱晴さんと出会う前みたいな、
生きているかどうかわからない毎日には私は二度と戻りたくはないのだ、と。』

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読み終えた今も。ずっと考えてる。

「生きる」とは何なのか?

桜子と壱晴が出会った意味は?

でも、そんな意味なんて関係なく。ただ、二人が幸せになるために出会ったとも思いたいし。

わからないのだけれども。

壱晴は、ただ、ただ生きていて。桜子と出会ったのだから。
「生きる」ために。
神様か、死にわかれた恋人なのか、ただの偶然なのか、なんなのか、
遣わしてくれた、桜子と幸せに生きてほしいな。


きっと。生きてると、つらくなる。ことはあるだろうけど。
生きる意味なんてよくわからんのだろうけど。

「・・・・・・・・・この人だとやっと思えたんだろう。」

いつかそんな人に出会うために、「生きて」いるのかもしれない。


『やめるときも、すこやかなるときも』 窪美澄著 名作でした。
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サーモン黒川

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黒川「中学生の時ラブレターをかいてさ、川をのぼる鮭とそれをとる熊を・・・」
莉子「しゃけって鮭弁のしゃけ?」
黒川「そう。で翌日からついたあだ名が・・・」
莉子「あだ名が・・・」
黒川「サーモン黒川!」
莉子「wwwwwww」

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(すいません、会話のニュアンスこんな感じっていうひどい再現度です)


一昨年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の井上九郎右衛門役を観て以来、
お名前きくとチェックしてしまう一人である、高橋一生さん。
昨日、たまたまスマスマ観てた時に間でこのドラマの宣伝をみかけ、
「くろうえもん出るならみなきゃー!きゃー久々くろえもんーーーーー!」

・・・ということで。めったにテレビのスペシャルドラマなんて観ない私が。今宵観てしまいました。

クリスマスドラマスペシャル「わたしに運命の恋なんてありえないと思っていた」
多部未華子・高橋一生主演


いやぁ。これが。

その昔大好きだった「東京ラブストーリー」や「恋ノチカラ」を思い出させてくれる。
あぁこんな風に人を好きになりたいなどうせなら、と久々に思わせてくれるラブコメでした。

しかし、サーモン黒川はありだけど、ケンチとミカはないぞwwww(ドラマ再現シーン)

でも、みていて。「あぁぁぁぁぁこっぱずかしぃって・・・」と思いながらも。
「人を好きになるっていいなぁ。サーモン黒川とか揶揄しながらでも。
それでも。

一人で戦ってやる!って思った時に助け舟出されたり(同窓会のシーン)
王道だろう?っていいながら平然と頭なでなでしてくれたり(同窓会後の釣り堀シーン)
彼がへこんでるときに電話かけられたり(会社のっとられた後の釣り堀で)
どうやってデートすればよいのか指南を請われたり(遊園地でのメールのやりとり)

どんどん、どんどん、好きになってしまう。莉子にシンクロして。

私も。すっかりサーモン黒川に恋してしまいました(苦笑)

そんな楽しいクリスマスを目前にした強がってる女子へのプレゼントドラマ、
「わたしに運命の恋なんてありえないと思っていた」。

あなたにもサーモン黒川みたいな素敵な恋のお相手がふってくる聖夜になりますように。

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楽しさ追い求めて何がわるい!?

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「うちは単に部員が欲しいだけで、料理馬鹿を集めたいわけじゃない。
みんなが集まって料理を作って楽しければそれでOK.
逆に、うちみたいな活動を楽しめないような奴は、どんなに志が高くてもパスだよ」

大地の言葉にすかさず、但し、選べるほど部員が集まったらね、と不知火が突っ込み、
部員たちは一斉に笑い出した。

「ま、そんな日が来ると思えないけど」

「えーでも大地先輩、望みは全くないわけじゃないですよ。
料理馬鹿にはなれないけど、楽しいことは大好きって奴はいっぱいいますって」

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「放課後の厨房男子 ~進路編~」 秋川滝美著 P278より

進学男子公立校 末那高校生徒は絶対何かの部活に入らないといけない、
そんな校則の中、膝の怪我で陸上部を挫折してやめることになった主人公大地が入部した
「包丁部(という名のお料理部)」を舞台に、
料理好きの先輩、その親友、料理を覚えたい後輩、変わりものの1匹狼の総勢5人を中心に
描かれた青春!・・・・・青春っていうより・・・・・・熱く集まったわけではないけど、
何の因果か集まってそれなら楽しくやろうよ、というゆるーい青春グラフティの部活話。


志は高くもとう。
前向きに頑張ろう。
最大限努力しよう。
精一杯のパフォーマンスをしよう。

なんか。常に。「ちゃんと頑張ろう」って言われてる気がする最近。


もちろん、ちゃんと、頑張る、それが大事なのはわかってるけど。

志高くよりも、「とりあえず楽しもう」って考えも悪くないよね、いいんだよね!
って久々に思わせてくれた、でも、ゆるーい雰囲気ながらも精一杯なんだかんだやってる、
キャラ立ちした包丁部の面子と一緒に楽しめる1作です。

なんかすんげー頑張るのに疲れた時に。是非読んでみてください。

「放課後の厨房男子 ~進路編~ 」秋川滝美著( シリーズ1作の「放課後の厨房男子」と合わせて!)

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考えなければいいのに

「頭の中で考えることの厄介さとは、考えることが無制限であるという点にあります。
どこかでストップをかけないと、起きて頭が働いている限りは、
ついつい慣れ親しんだ心配を取り出して、
いろいろな方向から眺めて溜め息をつき続けてしまいます。」

「後ろ向きで慎重であることは、本当は悪くないと思うけれども、
ずっとそれではやはり苦しいのです。
ときどきは、なんとかなるさと心を甘やかしても良いのかもしれません。」


『くよくよマネジメント』 津村記久子著 うちの「心配とつきあっていくこと」より。


自分はくよくよしてない風を装ってるし、くよくよよりもサバサバ派風なんだけど・・・

この本の題名と記久子さんのサイン本ってところで思わず買ってしまい、
「ふむふむ。うんうん。そうそう!」って読み進めていた。


考えなければいいのに。考えなければ楽なのに。
自分の頭の中で考えることは、記久子さんのおっしゃる通り無限なので。
毎日毎日毎日。

くよくよ。もやもや。もんもん。考えて考えて考えては。
溜め息ついたり。夢にみたり。悩んだりしていて。

「そんなん考えてもしゃーないやん!ほら!もう頭空っぽに!」
って忘れようとしたり逃げようとしたりするけど。

やっぱり。くよくよ。もやもや。もんもん。考えている。

まぁ。そうやって。考えてしまうのも。自分なので。
くよくよ。もやもや。もんもん。考える自分と。折り合いつけてやっていきましょうかね。

『くよくよマネジメント』 津村記久子著
くよくよ。もやもや。もんもん。したときに。自分の頭の中以外に相談できる。
そんな。心強い存在です。

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後味は悪いのだけれども

映画「怒り」の感想日記です。ネタバレあります。



えっ、あなたが犯人なの?

えっ、いや君が犯人なの?

えっ、おまえ何もしてないの・・・・?


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最終的に犯人はわかったけど。
ただ。ただ。

「えっ・・・もし・・・・や・・・・?」

そう思ってしまう、疑ってしまう自分がどうしようもなく切なく、情けなく、
でも、信じたい、でも、疑ってしまう・・・・・・・

そんな様々なパートを経て、最後の最後、「信じていたのに裏切られたのが許せなかった」、
もちろん、いけないことだけど、そう思ってしまって、その行動に出たのは。

観てる側からするとものすごく後味悪くてどうしようもなかったけど・・・
当然の行動であり、当然の疑いであり、当然の信頼関係の復活であり・・・
だったのではないだろうか。


『怒り』 李 相日監督


ただただすごい映画でした。こんなすごい映画今まで観たことないくらい。

世田谷夫婦殺人事件をベースに、東京・千葉・沖縄の3パートで構成される。
その3パートの切り替えの違和感のなさ。圧倒される全俳優さんの演技力。
マイミクさんもおっしゃってましたが最初から最後まで食い入るように画面に釘付け。

信じたいあなたを。信じてるあなたを。でも・・・・・・・不安・・・だから、疑ってしまう。

人という生き物はなんて悲しいものなのだろうか。

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9時40分の回をおかんと一緒に観に生き、12時過ぎに劇場から出た瞬間。


俺「すごかったねぇ。」
母「ほんまに・・・・・・なんというか・・・」
俺「うん・・・なんつーかすごかったけど後味悪いな・・・」
母「うん・・・」
俺「最後の最後、犯人が普通に捕まったらまだましやったんかもやけど・・・」
母「そうやな・・・いやぁ。誰が犯人なんか最後の最後までドキドキやったね。」
俺「うん・・・・冷静に考えたらわかったんやろうけど・・・わからんかった・・・」
母「うん・・・・・お昼どうしよか?」
俺「食べる気せんよね・・・・・・・」
母「せんね・・・・・・・」

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そんな風になっていたはず、なのに、結局映画館を出て人ごみにまみれるとふと日常が戻り、
俺「やっぱ腹減ってきたわwwwwwww」
母「wwwwwwwほんまやね」
となり、ひっさびさに171沿いの一風堂へラーメンを食いに行く親子でありました(苦笑)
ラーメン食いながら。

俺「よくよく考えたら今回は役者さんだいこんおらんかったねぇ」
母「そうやねぇ。すずちゃん大丈夫やろか。あの子何歳?」
俺「うーん、まだ10代ちゃう?」
母「宮崎あおいちゃんは何歳?」
俺「うーん俺よりわかいはず。そーいやぶっきー服のボタン常に3つ空いてたね」
母「えっ?そうなん?」
俺「そうやん。あれ、ゲイの鉄則ちゃうん?肌見せたい感?ひげも。ほらシロさんがさ・・・」
母「シロウさん・・・・・・・」
俺「ほら、シロさんかっこいいくせにゲイではもてない鉄則やから・・・・」
母「ああ、そんなんやったねぇ」

とゲイと言われるとつい「昨日何たべた?」の弁護士しろうさんを思い出すのでありました。

後味の悪さが結構ずしんときたのだけれども、
おかんと一緒に観に行って、二人でこうして感想をしゃべれてちょっと救われたかな?

しかし。本当にすごい映画でした。構成力といい。役者さんの演技力といい。後味の悪さといい。
こんな映画、観たことない。

人間のもろさと強さをこんな風に描く監督さんもいるんだなと思わされた映画でした。

『怒り』 李 相日監督 是非劇場へ。
そこにはどうしようもない後味の悪さと深い人間の業がある気がします。

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