文学少女!?の考察

映画・小説・漫画・お酒、そんな日常に隠れた文学をなんとはなしに書いてみます。

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町おこし

シャッター商店街、高齢化、働く場所がない地方の田舎町。
昔はにぎわってた、今は国道沿いのチェーン店やショッピングモールに客をとられた。
でもこのまま高齢化で人口は減っていくだけ、何もできることなんてない・・・・・・・

かつての高度成長期、団塊の世代は働けば働くだけ金がもらえた。
休みもおしんで働いた。子供の運動会なんてそっちのけでよばれたら現場にむかった。

うちの父は休みでも夜中でも電話きたら仕事先にかけつける仕事が一番の人だった。
初めてできた部下に休日出勤要請したら
「今日は休日なんで家族のために時間使いたいので行きたくありません。」
と答えられ母に「今の若いやつはそんなんなんか?」と言った、らしい。
その話を甥っ子にしたら「そんなん(休むのが)あたりまえやんか。」と言われた。

俺も、当然のごとく、思う。
「甥っ子の運動会なので休ませていただきます!」とwww
でも。父の時代は働くのが当然だったのかな。そんながむしゃらに働く父が好きだった。

・・・・・・話がそれました。さて今宵の話題は。


俺みたいなだらだら人間ではなく、
さびれかけた自分の故郷の町を、迷いつつ盛り上げようとした人々の話をしよう。

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『ねこ町駅前商店街 日々便り』 柴田よしき著

(Amazon 内容紹介より)
赤字ローカル線の終点・根古万知。
駅前は、わずか八店舗ほどが細々と営業するシャッター商店街である。
数年前、猫の町「ねこまち」としてブームになりかけたこともあったが、それも一時のこと、
以来、ジリ貧状態だ。離婚を機に、そんな町に戻ったラーメン店の娘・愛美は、
緑色の大きな目と灰色の毛が愛らしい拾い猫を飼うことになった。
ノンちゃんと名付けたその猫が、ひょんなことから一日猫駅長を務めると駅は再ブレイク、
商店街にも観光客が訪れる。愛美は久しぶりに賑わう光景を見て、
今度こそ、元気いっぱいだった頃の根古万知を取り戻したいと動き出すが…。

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動き出すが・・・・・・・

根古万知で生まれ育った人、
根古万知で生まれて都会に出て帰って来た人、
根古万知に居たのは束の間だったけど再び住み始めた人、
様々な人々が猫の「ノンちゃん」を起点に集結しなんだかんだと町おこしをしていくお話。

諦めたくない人もいる、そっとしておいてほしい人もいる、思い出したくないこともある、
でも思い出もある、気が付けば流れついた人もいる、頑張るのに疲れた人もいる、
今を維持することに精いっぱいな人もいる、傷ついて帰って来た人もいる、
何かしたい人もいる、何もしたくない人もいる、

でも、町がある限り、そこには何かが、起こる。

その流れを捉えることができるかどうか。
そこに町おこしのヒントが隠されているのかな?

現実は小説ほど甘くはないけれども。
『この町で生まれ、この町に戻って来た。そしてこれからも、この町で生きていく。』

そんな風に。私も私が生まれ育った町で生きていけるとよいな。
そんな風に教えてくれたお話でした。

『ねこ町駅前商店街 日々便り』 柴田よしき著
分厚いは、登場人物多いは、主要人物に信平さんと慎一さんがいて、
どっちがどっちかしばらく何度か数ページ読み返したし(苦笑)、だったけども、
楽しい読書でした。

皆様も是非、本の扉を開けて根古万知商店街の町おこしにでかけてみてください。
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恋~愛~未来への優しい道筋

「失恋バスは謎だらけ」 森沢明夫著

森沢作品、初めて読んだ作品は「あなたへ」でした。映画観てこの原作ってどんなだろ〜と。
そのあと「虹の岬の喫茶店」、「癒し屋キリコの約束」、「きらきら眼鏡」、
「エミリの小さな包丁」、「たまちゃんのおつかい便」と比較的最近の作品を読ませてもらってます。
(いつか青森三部作も、「夏美のホタル」もエッセイも読みたいな・・・と思いつつ、
まだ手がまわってないですが。。。)

さて。今回は。回ってきました図書館で予約していた新刊が。

「失恋バスは謎だらけ」


基本ネタバレ嫌いです。
なぜなら、何もない状態で作品を読んで、そのあとにみなさんの意見を聞いたほうが、
その本の内容を純粋に楽しめるかなぁと思うので。

でも。それでも。つい。人様のレビューとかみちゃうんですよねぇ。
内容にふれてたりネタバレしてそうなレビューは読み飛ばしちゃって、
書いてはったのを頭に残しつつ、星の数だけ覚えといて、
皆様のレビューを読んで再度見に行ったりしてみるのです。

今回は・・・・・・・そんなレビューをさらーーっと横目に見て、期待せずに読み始めたのですが。


この、ネタバレ嫌いの俺が、先に読み終えたおかんに、
1/4読んだあたりで、「これってこーいうことやろ?明らかにばればれやんwww!」
って言ってしまえるくらい、龍ちゃんと小雪さんの先が読めてしまいましたwwww
あまりにもあからさまなんで、いつもは俺のネタバレ嫌いを感じてノーコメントのおかんが
「せやなぁwwwお母さんが言わずともわかるよなぁwww」って言ってしまうくらいの!
明らかな!龍ちゃん、どんだけ鈍感なん!わかるって!!!!!!くらいの。

でも。

それをさしおいても登場人物たちの人としての当たり前の悩みとかうだうだに
なんかむだーに共感しちゃったり。
突拍子もない霊媒師とかロックンロールとか中国人に「おぉ!おもろいやん!」って思ったり。

「アホかいな!」とか「そんなおおげさな!」とか。なんせそーやって思うのに。
中途半端なキャラ立ちの中途半端なキャラクターたちの優しさとか暖かさを感じ、
そこそこの主人公二人の恋〜愛〜未来への流れを思う。

優しい。優しい。作品でした。

きっと。あなたの未来も幸せに満ちている、はず。


森沢さんの描く溢れる優しさや温かさや明るい未来に触れたくなったら。
読んでみると良いかも。です。

「失恋バスは謎だらけ」 森沢明夫著

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他人のすることですから。 ~映画『彼女がその名を知らない鳥たち』~

蒼井優が好きだ。だいぶ昔から。

彼女を始めて知ったのは、「りりィシュシュの全て」の、
あの、携帯ストラップをじゃらじゃつけてルーズソックスをはいて長い髪をたなびかせた、
ピンク色の子だった。きっとあの頃から。ずっと。好きだ。


人の汚いところや、欲深いところや・・・・なんせ見なくてすむなら避けて通れる、
イヤミス的なところが・・・嫌いだ。面とむかわずにすむなら、すんでやりすごしたい。

なのに。大好きな優ちゃんが。汚い関西弁かましながら。
見た目に黒い男に。内面黒い男に。ゲスな男に。凛と侵される予告編を観て。

思ってしまたのだ、これはスクリーンで観たいな・・・と。


『彼女が名前を知らない鳥たち』 蒼井優 阿部サダヲ


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本当に本当に。誰にも共感できない。
こんなにどの登場人物に共感できへん映画なんて初めてやし・・・・
優ちゃん演ずる十和子、どんだけ昔のひどい男にとらわれとんねん。
阿部サダヲ演ずる陣治、そこまでその女につくすか・・・その女のどこがえーのん?
松坂君演ずる水島、ゲスすぎるwwwそんな男にだまされる女、いまだにおるん?
竹野内演ずる黒崎、そりゃおまえそんな目にあうって・・・

性欲、なのか、ただただひたむきな愛なのか・・・

言葉にするとひたむきな愛のほうがきれいだけど。

それは。たぶん。どっちも。重量も質量も。変わらなくて。

俺はそんな風には人を愛せない。

でも。他人のすることですから。他人が。そんな風に誰かを愛してしまうのは。

わからなくもない。

気が・・・・・・・・・・す・・・・・・る・・・・・・・・?

なわけねーは!わからんって・・・・・・・・・!

そんなもやもやした映画でした。

『彼女が名前を知らない鳥たち』 蒼井優・阿部サダヲ

最後の最後は汚い無能種無しと罵倒され続けた阿部サダヲが最後の方は一番まともでヒーローに見えてきました。

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『錠前破り、銀太』

本日読み終えました、『錠前破り、銀太』 田牧大和著

田牧さんは『和菓子屋藍千堂シリーズ』を手に取ったのがきっかけで読むようになりました。
しかも、「おいしそうな和菓子出てくるんやろか~」という全くの内容とは関係のない理由(苦笑)。
(実際おいしそうな和菓子が大量に出てきて、いつも欲望と戦っていました(苦笑))
「栗丸堂」と同じくらいののりで手に取りましたが、いやいやばりばりの時代小説で、
「江戸の町人とかしきたりとか、知らんし!」と思いながら読んでたら以外にはまってしまい。
そこからみかけて思いだしたら手に取ってなんとなくですが読んでいます。

今宵の日記にとりあげます『』錠前破り、銀太』は、
錠前破りから足をあらって蕎麦屋になった銀太と、弟・秀次、幼馴染・貫三郎、
この「トリオ」を軸に話が展開します。

この本の解説があまりに的を得ていたので、引用させていただきます。


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『錠前破り、銀太』 田牧大和著 文庫書き下ろし 解説~細谷正充~ P266より

本書の読みどころは幾つもあるが、まず銀太・秀次・貫三郎の主役トリオを挙げておきたい。
実は作者は、トリオ好きである。若き日の、遠山金四郎・鳥居耀蔵・水野忠邦が、
なぜかクロスする『三悪人』『春疾風 続・三悪人』は異色のトリオ物となっていた。
『三人小町の恋 偽 陰陽師 拝み屋雨堂』(現 『陰陽師 阿部雨堂』)では、
美男子の似非陰陽師・雨堂と、その弟子おこと。雨堂と腐れ縁の天才戯作者甲悦のトリオが躍動している。

このようにトリオ物を書き続けてきた作者だけに、本書の三人も魅力的だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな解説、書かれただけで、読んでない他のシリーズも読みたくなりますやん!
あげられてないけど、「藍千堂」シリーズも兄晴太郎と弟幸次郎と手伝う茂市のトリオやし!
「鯖猫長屋シリーズ」は主人公拾楽と猫のサバと長屋の人々のトリオやし!


結局のところ。
「兄弟」ものと「集合住宅」もの(シェアハウスものとかも結構読んでます)が好きなのかw
「兄弟」ものにさらに突っ込む役の誰かがいる「トリオ」ものが好きなんですね。
バランス良い気がするんですかね。

あと。田牧さんのお話は。激しくない、でも安定の「勧善懲悪」なので。
子供のときからおじいちゃんと観てた遠山の金さんとか暴れん坊将軍とか水戸黄門とか。
思い出すのかもしれません。
(余談ですが、幼稚園のときは「杉様(杉良太郎)と結婚する!」と吠えてましたし、
小学生の心のアイドルは金さん演じる松方弘樹と助さん演じる里見浩太朗でした。
マツケンはあんまり好きじゃなくてめぐみのさぶちゃんが好きでした。)

話を戻しましょう。田牧さんんですよ。田牧さん。
田牧さんの描く江戸の町中の人たちは。まがったことが大嫌いで。
権力になんて平伏したくなくて。なんとか理不尽なことに立ち向かおうとする。
それに例えば錠前破りしてえーんかい!というところなんだけど。
えーねん時代小説やねんから!暴れん坊将軍でも鼠小僧活躍してたし!
すれすれのところで、お役人とか味方につけてるからなんとかするんだけど。
それもありやで、強欲な悪い奴をこらしめて弱い物を救うなら!です。

どうせ時代小説読むなら。このくらいすかっという気分を味わいましょう!

と思わぬ心のうちをぶちまけましたが、『錠前破り、銀太』あらすじをご紹介しておきます。

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しがない蕎麦屋を営む銀太、秀次の兄弟と、北町奉行所・吟味方与力助役貫三郎は幼馴染。
吟味で腑に落ちないことがあると、貫三郎は身分を隠して二人に知恵を借りに来る。
そんな三人が、江戸中を騒がす連続辻斬り事件に巻き込まれた。真相を暴くため、銀太は・・・、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

はい!連続辻斬りの謎は、水戸黄門や大岡越前や遠山の金さんよりも、
ライトですがちゃんとミステリィ仕立てですので、謎解きも少しは楽しめます!
なめたらあきません、時代小説ミステリー!www
(おもしろかったのでテンションあがってます)

あと、若者の恋愛とか小難しい理系ミステリーよりも母親とは共有して楽しめる、
時代小説ミステリー!最高です!

ぼちぼちのペースになりそうですが、読んでない田牧作品を堪能したいし、
銀太シリーズは二作目出てるでのそちらを読むのも楽しみです。

皆様も是非、田牧さんの作品を手にとってみてください。
そこには、江戸時代なんだけど、今の自分の心にひびく何かが、ある・・・・・・(かな)

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「いろいろありました」

(伊坂幸太郎最新作 「ホワイトラビット」 ネタバレの可能性があります。ご注意ください。)



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「人の心は、海や空よりも壮大なんだよ。その壮大な頭の中が経験する、
一生って、とてつもなく大きいと思わない?」

「そういうものか?」
「はい、生まれました、はい、死にました。みたいなものじゃないか」

「違うよ。はい、生まれました。はい、いろいろありました。はい、死にました」

「まあ、そうか」

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『ホワイトラビット』 伊坂幸太郎著

上記は、この本の主要でもなんでもないどちらかといえば側面的な一場面である。
ただ、この一文には今まで読んできた、伊坂幸太郎という小説家の、
全てが含まれている気がしてならなかった。

彼は。描く。「いろいろありました。」の部分を。

そこには。誘拐事件が起きたり。殺人事件が起きたり。空き巣に入られたり。
事故にまきこまれたり。これでもかというほどの「いろいろ」のオンパレードなのである。

でも。その「いろいろ」には。本当にいろいろあって。
誘拐事件を起死回生に解決したり、思わぬ事件を起こしたり、
のんびりまきこまれたり。本当に。「いろいろ」あるのです。

そしてその「いろいろ」に。いつもたんたんと対応する黒澤さんは。
だいぶ「(超ヘビー級)いろいろ」にまきこまれていらっしゃいます。
でも。それも。彼を目の前にすると。「まぁ、そんなもんか」と思える恐ろしいくらいの普通力です。

自分の「いろいろ」生活は。
小説のような事件も起きなしい。
黒澤さんみたいなスペシャルな人にも会わないし。
誘拐事件にも巻き込まれないし。
オリオン座筆頭のギリシャ神話にも詳しくならないし。
平和だけれども。

だからこそ。彼の描く小説の世界で。「いろいろと」知りたいと思います。

『ホワイトラビット』 伊坂幸太郎著
それは。仙台市で起きた。事件を背景に。そこにいる人々の「いろいろありました」を描いたお話。

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